【精神看護の勉強ポイント】精神科看護歴7年が教えるおすすめ書籍7選

悩む看護師
精神看護って何をどうやって
勉強するといいの?
どんな本がおすすめなの?

 

管理者の経歴
✔新卒で精神科救急4年&急性期2年
✔精神看護について大学院で学ぶ
✔精神看護専門看護師
✔口コミだけで月10件のカウンセリング実施

 

私は看護系大学を卒業し新卒から今まで7年間ずっと精神科看護に携わってきました。

その私が必要と思う精神看護の勉強ポイントとおすすめの書籍をお伝えしていきたいと思います。

 

精神科のイメージを知りたい人に読んでほしい書籍

興味はあるけど精神科がどういうところかわからない、イメージが知りたい、
そんな方に読んでほしい2冊があるのでご紹介します。

1つは患者さんと看護師の交流を描いたもの。
2つ目は、統合失調症になった方の体験を描いたもの。

 

医療者と当事者の方からの両方の視点から「精神科・精神看護」の世界を見ることで、
より理解が深まると思います。

精神科ナースになったわけ

やわらかいイラストで精神の病を抱えた患者と看護師の交流を描いた漫画です。

漫画なのですらすらと読みやすく、
それでいて精神看護の本質はしっかり押さえている本だと思います。

単行本と電子書籍がありお値段も1000円前後とお安め。
専門用語が羅列されてる本よりこちらの方が理解がすすみます♪

統合失調症がやってきた

こちらは芸人「松本ハウス」の一人、ハウス加賀谷さんの統合失調症の体験が書かれています。

統合失調症になるということはどういうことか、
幻覚、妄想、幻聴、ってどういうことか。

仕事は?生活は?家族は?入院は?

当事者の目線から描かれているため、
精神科看護師としてどうあるべきなのかを考えさせられる本になります。

また、幻聴や妄想など定義はわかっていてもイメージはしづらい。
けどこの本では実際の体験が記されているので、幻聴や妄想ってどういうものなのかを
体験し理解することができます。

統合失調症って言われてもいまいちピンとこない、そんな方にはぜひ読んでほしい1冊です。

 

こちらの記事もおすすめ!

「精神科救急病棟の1日の流れ」

 

精神科看護の基礎知識を押さえたい人に読んでほしい書籍

看護のための精神医学

こちらは精神医療に携わるすべての人に読んでほしい1冊。

「看護できない患者はいない」という名言が書かれているのですが、
精神疾患を抱える人への対応策などが細かく具体的に記載されています。

精神医学書のなかでも1番の名著だと思います。

精神疾患に関わる人が最初に読む本

イラストを用いて具体的な例を出しながら精神疾患の基本的な症状や知識が書かれています。

看護師でなくとも読めるくらい簡単な言葉で書かれているので、
精神疾患・精神看護の入門としておすすめです!

 

 

精神科で押さえておくべき勉強ポイント

精神保健福祉法について

精神医療は「精神保健福祉法」と密接に結びついています。

精神科では患者さんを拘束したり強制的に入院させたりと、
一般的な入院ではあまりないことを行うことがあり得る領域です。

私たちが、人権を大きく侵害する強制的な入院や拘束をすることができるのは、
この法律があるからです。
医療者の気分で強制的な治療を行うわけではありません。

 

法律に基づいて必要最低限の本当に必要な時に強制的治療が行われるのです。

そのため、自分たちの行動がどのような法律に基づいて行われているのか、
この根拠を知っておく必要があります。

 

薬物治療について

精神科での重要な治療の一つが薬物治療。

薬の知識は必須です。

 

さっちん
薬の辞書は、一般的な情報が羅列されていて、
薬の特徴や大切なポイントがかわからない。

と、思ったことありませんか?

 

これまで、薬に関する書籍は10冊ほど読んできましたがこちらが一番わかりやすいです。

・薬の強さ
・効果の持続の程度
・どんな症状に使うのか
・具体的な処方例
などなどがわかりやすく、かつ実践に即した形で書かれています。
 
これを読めば、実践レベルで活用できると思います。

コミュニケーション方法について

精神看護と言えばコミュニケーションですよね。

実践を積み重ねることが大事ですが、
知識がベースにあるうえで実践していくことが大事。

そのためのおすすめな本を2冊ご紹介します!

 

1冊目!

 

さっちん
精神科でよく聞く「共感」、
意味はわかるけど、実際どうやるの??

 

「共感」って簡単そうに聞こえて実は難しい。
そこでこちらの本!

共感とは具体的にどういうことなのか、
どのようにするとよいのか。

実践レベルで書いてあるのですぐに活かすことができます。
精神科のコミュニケーションにおいて共感は外せない技術なので必読です!

 

2冊目!

こちらは私の大好きな土居健郎先生の著書。
内容は患者との面接における内容ではありますが、
「患者さんと話すこと」においてとても参考になる本です。
文字も大きく分厚さも1cmほどですぐに読めてしまいます。
少し古めではありますが、実践レベルで具体的に書かれているので読んだすぐそばから活かすことができます。

 

精神科で必要な心構え

暴力があるということ

「精神科は怖い」という言葉をよく聞くことがあります。

精神科では時折、暴力が起こることがあります。

「暴力」という言葉だけを聞くと怖いイメージがするかもしれませんが、
患者さんが暴力に至った経緯が必ずあります。
うまく言葉で伝えられない思いが暴力となって表現されているのです。

そのことをきちんと理解し関わることが大切です。

自分と向き合うこと

精神看護では自分と深く向き合うことが必要になってきます。

人間対人間の看護。

 

自分自身と向き合わずして人を理解することができません。

自己理解を深めるワークや研修などを受けてみることもおすすめです♪

忍耐強く待つこと

精神科領域は治療効果がとても見えづらく変化にも時間がかかる分野だと思います。

看護介入した効果も数字や目に見える変化で捉えることは難しいです。

 

患者さんのちょっとした変化に年単位かかることもあるので、
医療者側もゆっくりと忍耐強く関わる必要があります。

すぐに結果をもとめてあせることは禁物です。

自分自身が看護の武器になること

これまで精神科看護の勉強のポイントやおすすめ書籍を紹介してきましたが、
結局は「自分という人間」が看護に直結します。

どれだけ専門的な知識や技術を身に着けても、
それを扱う自分自身の人間性が乏しければ効果半減です。

 

感性を磨き豊かにするためにいろんな体験を積み重ねることが大事だと思います。

 

最後に

精神科看護は答えがない奥深い領域です。

難しさもありますが、それゆえに看護の可能性に溢れた分野でもあります。

 

少しでも精神科看護に興味を持っていただけると嬉しいです♪

 

 

 

 

 

 

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