【精神科救急の実態】実際に働いていて思うこと、1日の流れ

  • 2020年8月21日
  • 2020年8月21日
  • 精神科
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精神科看護師のさっちんです♪

 

Aさん
精神科救急ってどんな仕事してるの?
1日の動きを知りたい!
 
さっちん
精神科救急の1日の業務内容を
ご紹介しようと思います♪

 

この記事の権威性
✔精神科救急4年勤務の経験があります
 

精神科救急病棟の1日

朝の申し送り

まずはここから。

精神科救急では夜間に患者さんが緊急入院してきたり、
状態が不安定な患者さんが多いので、

✔食事はとれているか
✔夜間寝れているか
✔薬は飲めているか
✔幻覚妄想の程度

 

といった、基本的な生活情報から病状まで、幅広く申し送りします。

生活情報は患者さんの精神状態を把握する情報にもなるので、
精神科ではとても大事な情報になります。

 

隔離、拘束制限の検討

精神科は鍵のかかる部屋に入ってもらったり、身体の自由を奪う拘束をすることがあります。

ですが、基本的にはできる限りしない!
本当にそれでしか安全が確保できないのか、という視点を忘れないようにします。

なので、もし隔離や拘束をしている場合は、できるだけ早くに外せるよう毎日検討します。

行動を制限する行為は、患者さんの人権を著しく阻害するもの。
患者さんにとって辛い体験となります。

 

できるだけ早く外せるよう、私たちの努力が大事ですね。

 

朝の回診(保護室)

保護室とは、鍵のかかる部屋のことです。
基本的に休むための部屋。
中に持ち込めるものも必要最低限です。

この保護室の回診では、
調子のすぐれない人が入室しているので、
回診の時もみんなちょっと気を張っています。

場合によっては、暴力が出てしまったりする場合もあるので、
基本的に複数人で保護室に入ります。

患者さんにとってもスタッフにとっても安全であるように、距離を保ち注意を払います。

大事なのは、患者さんに暴力をさせないこと。

患者さんは暴力をしてしまった、という罪悪感に悩まされてしまいます。

そんな思いはできるだけしてほしくないので、私たちも細心の気を配り対応しています。

 

強制的に休んでもらうことも

場合によっては強い薬を使って、
強制的に休んでもらうこともあります。

少し怖いイメージもあるかもしれませんが、患者さんの中には頭の中にいろんなことが浮かんできて、自分の力で休めない方がいます。

「休めない」と人はどんどん辛くなっていきます。

そのため、一時的でも強制的に頭と心と身体を休ませてあげることが大事。

一度しっかり休んだ患者さんは、顔つきも変わりすっきりされる方が多い印象です。

 

1日に5,6件入院がくることも

精神科救急は緊急性の高い人たちが入院してきます。
自分を傷つけたり、周りの人を傷つける可能性のある人たち。

多い場合で、日中に5,6件の入院が入ることもあります。

もちろん以前退院した患者さんが再度調子を崩し再入院されるケースも多くあります。

 

他の病棟に患者を移動させる

精神科救急は精神状態が特に落ち着かない人たちが入る病棟のため、
ある程度落ち着いたら退院に向けてしっかり取り組む少し落ち着いた病棟に移動となります。

なので、精神科救急では一人の患者さんと長く接するというのは比較的少ないです。

なので患者さんが回復していく過程を最後までみれない、というもやっとした気持ちが残ります。

 

夜間は緊急措置入院を受け入れる

夜は、緊急措置入院と言って行政の命令で強制的に入院せざるを得ない人たちの入院を受けます。
そのため、日中よりも状態が激しい人たちが多いです。

緊急措置入院などさまざまな入院形態についてこちらもご参照ください。
厚生省ページ

暴力のリスクが高い人も多いので、安全に休んでもらうための環境を提供します。
しかし、夜間はスタッフの人数が少ないので、入院が立て続けに入ると大変・・・

所持品もすべて確認しリストに起こさなければいけません。
眠い目をこすりながら、小銭を数えたり、時には札束を数えたりもしていました笑

 

まとめると

精神科救急病棟は患者の出入りが激しく忙しいです。

1日に5,6人の患者さんが入れ替わることもあります。
次の日には知らない患者さんがいっぱい、なんてことも・・・

長期間休むと浦島太郎状態です。。

 

ぶっちゃけ怖くない?

暴力はある

怖くはないです。

けどやはり、暴力はあります。
ゼロではありません。

けれど、ほとんどが病状に左右されたものです。
暴力に至る前の”前触れ”にスタッフがどれだけいち早く気付けるか
これが大切になります。

しかし、最終的に暴力があった場合、
それを受けてしまうスタッフもいます。

そうなった場合、暴力を受けたスタッフや目撃したスタッフなどに対し、
メンタルサポートが必要になってきます。

新人さんなどは、患者さんから暴言、暴力を受け精神的に辛くなってしまい、
やめてしまう人もいます。

暴力には病棟がチームとなって取り組んでいく必要があります。

 

お互いにとっての安全を

精神科救急は落ち着かない患者さんが多いので、
些細なことがきっかけで興奮したり、暴力に至ってしまう患者さんが多い印象です。

なので、患者さんもスタッフもお互いが安全にいられるように、
関わっていく必要があります。

そのための看護技術も学んでいくので、ご安心を^^

 

私は経験してよかった

私は、精神科救急で働くことができてよかったなと思っています。

最も症状が悪化している状態をみることができる、接することができる、というのはとても貴重な経験だと思います。

精神科って、ゆったりしたイメージだと思いますが、ここはそうではありません。

今目の前の患者さんが落ち着いているように見えても、
過去にはものすごく調子の悪い時期もあったはず。

そこに思いを巡らせることができるのは患者さんを理解するうえで大事なこと。

何より、私は「無力感」を学ぶことができました。
ある意味、私たちにできることは限られている、ということを実感するのは、
必要なことでもあったなと感じています。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

少しでも精神科救急の動きや実際が伝わると嬉しいです^^
そして精神科救急って怖い!というイメージが少しでも、変化すれば嬉しいなと思っています^^

 

何かのお役にたてると嬉しいです♪

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