【看護師が大学院へ行く】実際に行ってみて感じるメリット・デメリット

精神科看護師のさっちんです♪

先日、看護師が大学院へ行くときの、
「大学院の選び方」という記事を書きました。

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ここでは、大学院へいく「メリット・デメリット」についてみていきたいと思います。

✔大学院はどんなところか
✔行くメリット
✔行くデメリット
✔向いている人

 

そもそも大学院てどんなとこ?

自分から学ぶ

ここが、大学と大きな違いだと思います。
大学院では、受け身の講義はありません。
すべて自分たちで資料を用意しまとめプレゼンしディスカッションをする、
という講義形態です。

なので、講義一つ一つにとてもエネルギーを使います。
学びたい分野の勉強をただするだけでなく、
レポートにまとめる力、伝わりやすい資料作り、
プレゼンの仕方、ディスカッション力、

これらも必要となってきます。

 

研究をするところ

大学でも卒業論文を書いたかもしれませんが、
大学院の論文はやはり大学でやったものとは全然違います。

そもそも研究とは何なのか、という方法論や考え方、
文献の読み方や集め方などを勉強していきます。

それらを踏まえて、約2年弱をかけて研究を進めていきます。
私自身初めての作業で、わからないことだらけ。

ですが、できあがったときの達成感は半端ないですよ笑

自分のやりたいこと、調べたいことをとことん調べまとめる。
自分がやった研究についてはあなたがエキスパート。
それが研究かなと思います。

 

大学院へ行くメリット

では、メリットについてみていきたいと思います。

幅広い経験をもった仲間と出会える

大学院はいろんな年齢の人がいます。
そして同期となり一緒に勉強していきます。
大学だとだいたいが同じ年齢の人たちですよね。

けど、大学院は年齢は20代から50代(私の時は)までと幅広く、これまでの経験も多種多様。
そんな人たちと同期となり共に学ぶ仲間、ライバルとなります。
とても刺激的な出会いであり空間であると思います。

大人になってからこんな刺激的な仲間と出会い共に学べる環境って
なかなかないと思います。
そして、「同期」として出会っているので、
どんなに先輩であってもフラットにディスカッションをし学べるのです。

きっと職場で出会うと、先輩というだけである程度距離ができますし
同期のような関係性は築きにくいと思います。

これは、大学院という学生の特権かなと感じます。

大学院ではあなたを成長させてくれる、
切磋琢磨しあえる仲間と出会えます。

プレゼン力が身につく

これは、病院で働いているだけでは身につかないスキルかなと思います。

大学院ではとにかくプレゼンが多いです。
むしろ常にプレゼンといっても過言ではないです笑

プレゼン力が身につくということは、
以下のことが身につくということかなと思います。

 

✔人前で話すことになれる
✔情報収集の力
✔膨大な資料をまとめる力
✔わかりやすい資料作り
✔パワポの使い方
✔プレゼン時の時間の構成力
✔場の回し方(司会力)

 

ざっとこんな感じでしょうか?
良いプレゼンにするためには、それまでの準備もかなり大変。
ですが、力はつくと思います。

 

一般的マナーが身につく

これは看護師としての私の感覚なのですが、
病院で働いていると一般的な社会人としてのマナーってあまり身についていない人が多いと思っています。

正しい敬語や言葉遣い、メールのマナーなど。
大学院では教授や外部の講師と頻繁にメールで連絡を取り合います。
こういったメールでのやりとりも病院で働いているとあまりない経験かと思います。

とても些細なことかもしれませんが、
目上の方や初対面の方との日程調整や講義の依頼、感謝のメールなどこういった一つ一つが社会人としてのマナーを身に着けていく一歩になると思います。

私自身、病院で働いている人たち以外の目上の方たちと連絡をとり、コミュニケーションを図るなかで、
自身の社会人としてのマナーの無さを痛感しました。
しかし、だからこそ大学院を機会に学ぶことができたと思います。

 

病院によっては昇進率はUP

これは、ほんと病院によると思います。
まだまだ大学院卒の看護師が少ないため、
大学卒と同じような扱いのところも多いと思います。

しかし、専門看護師資格などを取得すれば、
昇進率はUPしたり専門看護師としての活動手当がもらえたりします。

もしくは、新しく職場を探す際にお給料の交渉をするのもありです。
実際に大学院時代の同期は、病院の採用面談の時にお給料の交渉をしており
見事、以前より良い条件で就職していました。

「大学院を卒業した」というステータスをどのように自分の強みとするか、自分次第かなと思います^^

 

大学院へ行くデメリット

大学院へ行くデメリットは何でしょうか。
私が実際に進学してみて感じたものをあげていきます。

貯金が無くなる

これは、もともとの貯金額にもよりますが
確実に無くなります笑

一般的に社会人が2年間大学院に行くと、生活費も含め600万~700万円かかると言われています。
恐ろしいですよね笑

私も実際に計算してみると、ざっとそれくらいの金額かかっていました笑
もちろん奨学金も使用したのですべて自分の貯金ではないですが、奨学金も借金。
600万~700万円のお金を使ったのかと思うとちょっとぞっとしますよね。

この金額をどう捉えるかはあなた次第。
高いととるか、貴重な経験のためなら安いもの、と捉えるか。

 

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必ず給料UPするとは限らない

大学院へいくメリットのところで、病院によっては
お給料や昇進率がUPするかもしれないと書きましたが、逆を言えばしない可能性もあります…

まだまだ大学院卒の看護師は少ないですし、
病院側としてはお金のかからない看護師の方が好まれる傾向があります。

ですので、大学院へ行く際にかかった費用をお給料として取り戻すぞ!となると、
かなり難しいです。むしろ赤字です。
このあたりのところは、「お金」という点でみるとデメリットかなと思います。

 

修了後、実際に働いてみて

自分軸で働けるように

大学院を卒業後、元の病院に再就職しました。
働き方はこれまでと同じですが、
「自分軸」で働けるようになりました。

精神看護について学び、知識を身に着けることができました。
これまで、先輩の目を気にして仕事をしていたけれど、自分にきちんと知識があることである程度自信をもって、仕事に取り組めるようになりました。

 

周囲からのプレッシャー

これはめちゃくちゃあります。

「大学院卒業したの?すごいね」
「さすが院卒」
「研究とかできるんでしょ」

などなど。

大学院を卒業した、というブランド?が良くも悪くも目立ちます笑

揶揄してくる人もいれば、
いろいろ仕事を振ってくる人もいます。

まだまだ看護師の中に大学院卒が少ないため、
目立つのは仕方がないのかなと思いつつも、この辺りは少し気になります…笑

 

ほどよい人間関係を築けるように

大学院に行く前は、職場の人間関係にとても気を使っていました。

けれども、修了後はある程度割り切ったお付き合いができるように。
過度に周囲の目を気にすることがなくなりました。

きっと、2年間の大学院生活での学びが自分に自信をくれたのかなと思います。

看護師としてもそうですが、
人としても成長できたのかなと実感します。

 

病院以外の世界を見るのは大事

これかなり大事です。
病院を退職し、外の世界に出ることで自分がいた環境を客観視できるようになりました。

病院を辞めても意外と何とかなること、
病院以外の人たちと知り合い交流できること、

これらの経験が、辛くなっていた私を立ち直らせてくれたと思っています。

環境を変えるって大事。
身をもって実感しました。

 

こんな人には向いている

メリット・デメリットをみてきましたが、
結局のところ、
「経験に価値を見出せる人」が向いていると思います。
もちろん、大学院に行きたいと思う時点で、
お金のことよりももっと学びたい・いろいろ経験したい、という向上心があると思います。

短期的に見ると、金銭的には確実にマイナスです。
ですが、それを上回る価値を見出せる人が大学院に向いているのかなと。
そして、より学びを深められると思います。

 

まとめ

✔メリット
・志の高い仲間と出会える
・プレゼン力が身につく
・一般的マナーが身につく
・昇進率がUP?

✔デメリット
・貯金が無くなる
・お給料が増えるかは微妙

 

大学院へ行こうか迷っている方。
お金は減るかもしれませんが、
それを上回る価値があると思います。
なたの今後の人生をより豊かにしてくれる経験が待っているかと^^

 

何かのお役にたてると嬉しいです^^

 

 

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